どうも、パン君です!
今日もブログをご覧頂きありがとうございます。
クイニーアマンを始めて食べた時、衝撃を受けたものです。
15年ぐらい前の話ですが、当時働いていたパン屋で新商品としてクイニーアマンを試作した時、表面がテッカテカになっている表面を見て「なんじゃ、これは!」と思いました。
食べてみるとこれまた不思議な食感!!!バターの風味のある生地(当時のお店はクロワッサン生地を使用)にキャラメル化して飴状になった部分のカリカリ食感にファンになってしまいました。
今でこそスーパーやコンビニでも袋パンで見かけるクイニーアマンですが、発祥のきっかけがおもしろいのです。
クイニーアマンの発祥
クイニーアマンは、フランスのブルターニュ地方で発祥した伝統菓子です。考案されたのが1860年頃だそうで、実に長い歴史があるのも驚きです。
ブルトン語でクイニー(kouign)は「菓子」、アマン(amamn)は「バター」という意味を持ちます。
クイニーアマンが誕生したきっかけは、実は失敗からの産物なのです。
失敗から誕生したクイニーアマン
室温に放置した状態で使い物にならなくしてしまったバターをどうするか困りました。
さすがに捨てるのはもったいないということで、発想を切り替え、パン生地にバターを折り込んで焼き上げました。
すると折り込んだバターがいい感じで溶け出して、砂糖とバターがキャラメル化されたことで飴状になりました。
日本のバターはほとんどが無塩なのに対し、ブルターニュ地方のバターはほとんどが有塩です。バターの塩味との絶妙なバランスが見事にマッチし、クイニーアマンとして愛される伝統菓子になったのです。
ミルフィーユや先日紹介したチャバタも失敗から誕生したものです。失敗から発想の逆転をして、偶然とはいえ素敵な商品を生み出すセンスは素晴らしいですね!
Twitterで拡散されたクイニーアマン
日本でクイニーアマンが人気になった時期は2回ありました。
最初の転機は、’90年代後半にベルギーワッフルに代わる焼き菓子として紹介され、徐々にクイニーアマンを発売するパン屋さんが増えてきました。
そして最近では、コンビニのクイニーアマンのクオリティに感動した人たちがTwitterで拡散させたことで、不動の人気の商品として確立しました。
クイニーアマン好きの人が「#日本クイニーアマン協会」というハッシュタグをつけての投稿は今でも絶えずされています。
元々のクイニーアマンはブリオッシュに近い生地でしたが、日本で売られているクイニーアマンはほとんどがデニッシュ生地を使用しています。
バリエーションも豊富になり、中にカスタードクリームを包んだりする意外にリンゴやさつまいも、ナッツ類など出ています。
最後に
底がきれいにコーティングされたクイニーアマンができた時は、惚れ惚れしてしまいます。
スケートリンクのようにテッカテカなクイニーアマン美味しそうですよね。
自分は北海道に住んでいますが、初めて働いたパン屋さんでのレシピには、「焼き方に注意し、底面がスケートリンクのようにすること!」と注意書きがありました。
とても分かりやすい注意書きではありますが、かなりローカルなネタですね。どうでもいい話ですが、この記事を書いていて突然ふと思い出しました(^O^)/
香り豊かな発酵バターと、ミネラル豊富なフランス産ゲラントの塩を100%使用
冷凍クイニーアマン(5個入)
■オススメ&参考書籍など■
パンづくりの失敗と疑問をスッキリ解決する本(監修)坂本 りか
パンづくりに困ったら読む本(著)梶原 慶春、浅田 和宏
■Kindle版■
今日は何のパン作る? cuocaオリジナルレシピ集 (レタスクラブMOOK) (著)クオカプランニング
きほんの手作りパン 失敗しないでどんどん上達 料理コレ1冊!(著)藤田千秋
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