ダイエットにも注目すべきドイツパン「プンパニッケル」

どうも、パン君です！
今日もブログをご覧頂きありがとうございます。

かつては「ドイツパン＝硬くておいしくない」の方程式が成り立っていましたが、近年ではドイツパンを好んで食べる日本人が増えてきています。

中でもプンパニッケルいうパンは、栄養価が高いためダイエットとして嗜好しているファンもいるほどです。

パンは太るというイメージを持たれていますが、ドイツパンを始めプンパニッケルは、なぜダイエット向けのパンとされているのでしょうか？

プンパニッケルは、ライ麦粗挽粉にライ麦の全粒粉を加えたもので、小麦粉は一切使われていない黒パンです。

北ドイツのウエストファーレン地方で伝統的なパンとして誕生したプンパニッケルですが、現在ではドイツ全土に広がっています。

ドイツ国民の主食として愛され、そして軍の携帯食料にもなっているぐらいドイツの食卓にはなくてならない必要不可欠な存在となっているのです。

冒頭で書いたようにプンパニッケルは、ライ麦粗挽粉、ライ麦の全粒粉のみで、小麦粉は使用しません。

酵母にはライ麦などで起こしたサワー種で発酵させます。

※サワー種に関しては過去記事にもありますので、以下を参照してください。

パンの製法を知ってみよう！⑤～サワー種法～

そして独特なのがプンパニッケルの焼き方にあるんです！！！

長方形の型に生地を入れ、湯せんした状態で蒸し焼きにしていきます。焼く時間がパンにとっては通常では考えられない15～20時間以上なのです。

製法によっては短いのもあるのですが、それでも短くて4時間なのですから驚きですね。

普通に考えればパンは焼けば焼くほど、パンの水分が失われてパサパサしたパンになるのですが、プンパニッケルは食べてみるとこれまたビックリで、水分をしっかりと保持していてもっちりした食感なのです。

これは先程書いたように長い時間湯せんした状態で蒸し焼きしているからなのです！！！

プンパニッケルがダイエットとしても注目されている理由ですが、まず糖質を含む小麦粉を使用せず、ライ麦粉100％という点です。

ずっしりと重たく、噛み応えのある食感のプンパニッケルは、ライ麦粉100％にも関わらずサワー種から発生する乳酸菌独特の酸味があまり強くないのです。

噛めば噛むほど深い味わいになり、適度に水分を含むパンなので満腹感をもたらしてくれることから、腹八分目以下にもなると言われています。

栄養価が高くヘルシーであり、そして日持ちもしてしまうプンパニッケルって素晴らしいですね。

でも硬くてずっしりとしていて、まるでレンガのようなプンパニッケルですが、どう食べていいのか分からないのではないでしょうか？

サワー種を使用したドイツパンは、厚めにスライスしてはいけません。8mmぐらいに薄くスライスするのが基本です。

スライスしたパンに具材を乗せて楽しむ食べ方が日本人にとっては、おいしく召し上がれる食べ方だと思うのです。

オーソドックスな食べ方としては、チーズやハム、スモークサーモンなどを乗せるのがいいと思います。

ただし食パンのようにトーストしてバターを塗って食べるのは、プンパニッケルにはあまり相性がよくないようです。あくまでも個人の好みではありますが。

ヘルシーな点に注目して書きましたが、プンパニッケルの魅力はなんといっても日持ちをすることろです。

保存状態にもよりますが、本場ドイツでは賞味期限が１年間とも言われています。

そういう点もあってか軍の携帯食料になっていたり、備蓄用として各家庭にはあるようです。

魅力あるプンパニッケルですが、非常に長い時間をかかる製法だけでに日本で取り扱っているパン屋さんはあまりないのが現状です。

しかしネットでは販売されているので気になる方は参照してみてください。