失敗から誕生のイタリア定番「チャバタ」

どうも、パン君です!
今日もブログをご覧頂きありがとうございます。

10年前のパン屋さんのサンド系といえば、やわらかいコッペなどのパンに具材をはさむのが主流でしたが、近年はライ麦やバゲットなどのハード系にはさんだサンドが増えてきました。

その中で今回はチャバタというパンを紹介していきたいと思います。

チャバタとは!?

チャバタ(チャバッタとも呼ばれている)の発祥はイタリアの北部です。

見た目は平たく四角い形をしていますが、なんとチャバタはこの形から「スリッパ」を連想し、語源となっているのです。まさかの食べ物にスリッパとは発想がおもしろいですね。

パスタが主流のイタリアらしく元々はパスタ用小麦でチャバタが作られていましたが、時代とともに製法も変わり、普通の小麦粉で今は作られているのが主です。

チャバタの特徴

チャバタの断面を見ると、大きな気泡がいっぱいあります。

また表面のクラストはパリッとしていて、クラムはしっとり、もっちりした食感ですが、実はチャバタは失敗からの産物なのです。

水の量を多く入れすぎたとあるパン屋さんが、その生地で焼いてみたところ「これは!」ってことになり、チャバタが誕生したとのことです。

なぜチャバタには大きな気泡がいっぱいあるのでしょうか?これは水分量が多いからなんです。

水の量が多い生地は、非常に扱いが難しく成型がしにくいのです。だからこういったパンは、きれいな形でなく、スケッパーで切り落としたような形になっています。

これは手抜きをしているでなく、生地が手にベタつくのに加え、せっかくガスを含んだ生地に与えるダメージを最小限に抑えるためなんです。

通常にようにグルテン膜がしっかり作られた生地は、ゴム風船で例えると分かりやすいですが、しっかりとガスを取り込んでいます。

でもチャバタのように水分量が多いと、しっかりと弾力を持ったゴム風船はないので、ガスの保持が難しいのです。

そういった経緯からガス抜きをするような作業をせず、手早く成型をして焼き上げるのです。

チャバタの食べ方

イタリアでは、塩が混ざったオリーブオイルにチャバタを浸けて食べるが多いのですが、硬いパンの食べ方があまり根づいていない日本では、サンドにして食べるのが一般的です。

具材ををはさんでから表面を鉄板で押してから焼き上げるパニーニ、斜めにカットして具材をサンドしたりと多種多様に楽しむことができます。

最後に

シンプルな配合のパンなので、さまざまな具材との相性が抜群!!!

肉系でも野菜たっぷり系でもおいしく食べれるチャバタ。見たことはあっても食べたことがなかったり、買おうと思っていたけどまだ挑戦していなかったら、ぜひパン屋さんで見かけたら購入してみてください。

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■オススメ&参考書籍など■
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パンづくりに困ったら読む本(著)梶原 慶春、浅田 和宏
■Kindle版■
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きほんの手作りパン 失敗しないでどんどん上達 料理コレ1冊!(著)藤田千秋

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